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地球の両隣りの惑星、太陽に近い金星と、遠い火星とを地球と比較してみたい。金星、地球、火星の太陽からの距離、気温、大気の化学組成などを示した。
空気の化学組成を見ると、二酸化炭素が金星では90気圧下97%、火星では213分の一気圧だが95%を占めているのに、それらの中央に位置する地球の大気では一気圧下0・03%という少量である。地球大気のこの0・03%の二酸化炭素が0・06%になると人間生存にたいへん不都合なことが起こると心配されている。
地球大気だけ、どうしてこんなに二酸化炭素が少ないのか、その説明が欲しくなるであろう。その説明には、地球だけに存在する莫大量の液体の水、海水に触れなければなこの広い宇宙空間には数えきれない星が存在するが、たった一つの惑星、私どもの住む地球だけがその表面に満々たる液体の水、海水を湛えている。
地球表面の3分の2は海水で覆われ、平均深度は3800メートル、まさに地球は水の惑星である。金星は太陽に近く、大気温度は500℃、遠い火星の大気温度はマイナス60℃であり、地球の平均気温は15℃である。
金星、火星に液体の水の存在し得ないことは温度だけからも理解できよう。地球だけに大量の海水が存在し得ることは、太陽からの距離のほかに、地球の質量、そして水分子のもつ特異な分子構造にも依存しているが、それらに言及するには紙面に余裕がない。
水は固体地球と同じ45億年の歴史を持っていると考えられる。今から38億年前に地球では海水中で生物が生まれ、それからの34億年ほどの間、生物は海水中で進化の時を過ごし、今からやっと4億二千万年ほど前に地球型生物は海から陸地に上がってきたと考えられている。

さて、その生物は海水中でせっせと石灰石(炭酸カルシウム)の殻、すなわち、貝殻、サンゴ礁物質、プランクトンの殻などをつくった。そしてもう一つ、有機物をも生成し、それらは地球上で堆積してきた。
炭酸殻や有機物を堆積することによって、二酸化炭素は空気中から除かれて、固化されたことになる。海水は大気中の二酸化炭素量の50倍ちょっとを溶存していることがこの表からもわかるが、最も多量に貯蔵しているのは石灰岩である。
その主成分の炭酸カルシウムは熱すると生石灰と二酸化炭素に分解する。つまり石灰岩は二酸化炭素を固化しているのである。
有機物も同様である。

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